アイバンク協会認定スタッフ制度の概要
- 1.目的
- アイバンク協会認定スタッフ制度は、アイバンク業務の進歩に応じてアイバンクスタッフの知識と実践技術を高め、すぐれたアイバンクスタッフの養成と研鑽を図ることにより、角膜等の移植の推進に貢献することを目的とする。
- 2.制度の運営
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- 公益財団法人日本アイバンク協会(以下「アイバンク協会」という。)は、目的を達成するため、アイバンク協会認定スタッフ制度委員会(以下「委員会」という。)を設置し、アイバンク協会認定スタッフ(以下「協会認定スタッフ」という。)を認定し、さらに本制度を維持するための事業を行う。
- 委員会は、委員8名で構成し、うち2名は医師以外の者とする。
- 委員会の下に、次の3専門委員会を設ける。
- セミナー委員会 研修に関すること。
- 試験委員会 アイバンク協会認定スタッフ認定試験(以下「認定試験」という。)に関すること。
- 資格認定委員会 協会認定スタッフの資格認定および資格更新の認定に関すること。
- 3.協会認定スタッフの認定
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理事長は、次のいずれかに該当する者を委員会の議決を経て協会認定スタッフと認定し、登録する。
- 委員会が行う研修を履修し、認定試験に合格した者。
- 協会認定スタッフと同等の学識、経験を有する者。
- 4.研修
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- 研修目標
資格認定および資格更新に関する研修は、アイバンクスタッフとして移植医療に対する心構えや態度の修練とともに、アイバンクスタッフとして必要な知識と技能を習得させることを目的とする。
- 研修内容は、次のとおりとし細部はセミナー委員会が定める。
- 眼球の提供に必要な知識と技能の習得
- 眼球の提供に必要な法律知識の習得
- 角膜・強膜の移植術に関する基礎的眼科知識の習得
- 5.認定試験
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- 認定試験を受けることのできる者は、委員会が行う研修(アイバンクワークショップセミナー)を、3回以上受講したものでなければならない。
- 認定試験は、主として4の2の研修内容について、年1回行う。
- 6.協会認定スタッフの資格の更新
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- 協会認定スタッフの認定を受けた者は、5年ごとにその資格を更新するものとする。
- 資格を更新しようとする者は、資格認定委員会が定める更新に必要な研修を履修し、 更新に必要な認定試験に合格しなければならない。
- 7.協会認定スタッフの資格の喪失
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- 協会認定スタッフの資格更新を行わなかった者は、その資格を喪失する。
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協会認定スタッフは、次のいずれかに該当する場合には、委員会の議決を経て その資格を喪失する。
- 協会認定スタッフとしての資格を辞退したとき。
- 臓器の移植に関する法律に定める罰則に抵触したとき。
- 理事長は、協会認定スタッフとしてふさわしくない行為のあった者について、その者から意見を徴したのち、委員会および理事会の議決を経て協会認定スタッフの資格を喪失させることができる。
- 2および3により協会認定スタッフの資格を喪失した者であっても、その後の事情により再び資格を与えるのが適当であると認められるに至ったときは、理事長は、委員会および理事会の議決を経て資格を与えることができる。
- 8.情報の公開
- 研修の開催日時、認定試験の実施日時、認定試験の試験問題、認定試験の合格者氏名など本制度に関する各種情報については、アイバンク協会が発行するアイバンクジャーナル(年2回発行)で公表する。